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第46回日本・米国南東部会開催、日米関係のさらなる深化への期待相次ぐ
(2024年11月18日JETROビジネス短信より)第46回日本・米国南東部会日米合同会議が10月27~29日の3日間、ノースカロライナ州シャーロットで開催され、駐米日本大使、総領事、ジェトロ理事長、南東部7州(注)の州政府幹部と日本企業関係者他が参加された。
米国側議長のトヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナのサグズ社長が「過去50年で1,700以上の日本企業が南東部に進出してきた。南東部にとって日本は最大かつ重要な貿易相手国で、これまで以上に強固な関係を築き、未来を描く必要がある」と強調した。
ノースカロライナ州のロイ・クーパー知事(民主党)は、この会議が半世紀にわたって重要性を維持してきたことや、4月に岸田文雄首相(当時)の同州訪問時にホンダのジェット工場を見学されたこと、毎日約3万1,000人の同州住民が日本企業で働いていることなどを挙げ、何十年にもわたり日本との関係を重視していると強調した。
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富士フイルムのノースカロライナ拠点で大型設備投資が進行中
富士フイルムの子会社、フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズは、抗体医薬品の旺盛な製造委託ニーズにこたえるため、生産能力の大幅増強に向けて20,000リットルの動物細胞培養タンク 30基を増設する設備投資を、ノースカロライナとデンマークの2拠点にて進めています。
ノースカロライナでは20,000リットルの動物細胞培養タンク16基を有する新拠点の建設を進めており、第1次投資の8基は2025年、第2次の8基は2028年に稼働(計16基)予定。デンマークでは、第1次投資設備6基が第一弾として稼働、第2次投資ではさらに8基の増強を行い、2026年の稼働(計14基)を予定しています。
今後欧米2拠点の大型設備を順次稼働させ、拡大する抗体医薬品の製造委託ニーズに対応、両拠点には、製剤設備も新たに導入し、バイオ医薬品の原薬製造から充填・最終製剤化まで一貫して受託できる体制を構築するとしています。
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サカタインクスがノースカロライナ州のコーティング剤製造販売会社を買収
サカタインクスは米国子会社を通じて、新たにINX International Coatings and Adhesives Co.を設立し、Coatings & Adhesives Corporation(C&A社・ノースカロライナ州リーランド)の全事業ならびに関連資産を買収したと発表しました。
C&A社は、北米におけるコーティング業界のリーディングカンパニーであり、印刷やパッケージ分野でのコーティング剤、接着剤、ポリマーにおける開発、生産、販売を行っています。
サカタインクスでは、新たに設立したINX C&A社によって、優れたコーティングソリューションを印刷インキとともにパッケージ市場に投入することにより、北米市場での販売拡大とサカタインクスブランドの一層の向上が図られるとしています。
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IRAで拡大した米国気候変動対策市場、日本企業の対米投資を後押し
JETRO地域・分析レポート2024年10月17日にて、バイデン政権が成立させたIRA(インフレ削減法)発効から2年で、クリーンエネルギー分野の民間投資と新規雇用33万件を創出したことについて、詳しくレポートされています。
IRAは気候変動対策に10年間で3,910億ドルの予算を割いた、バイデン政権の渾身の産業政策の1つと言えるとしています。
ノースカロライナ州は、発効から2年間で発表されたクリーンエネルギー投資件数は24件で、投資額は18,024百万ドル、新規雇用数11,897人と、他49州を引き離す値を出しています(レポート表1参照)。
日本企業で見ると、トヨタ自動車、冨士発條、大日本印刷などがノースカロライナ州へ大規模投資を行っています(レポート表2参照)。
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