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住友ファーマ、ノースカロライナ州に細胞製品製造施設

2022年04月25日

(2022/4/25 日刊工業新聞より)

住友ファーマは米国に細胞製品製造施設(CPC)を建設する。今夏に着工し、2023年度中に完成予定。現地子会社のエンジバント・セラピューティクス(マサチューセッツ州)の他家培養胸腺組織「リサイミック」製造からスタート。将来は、住友ファーマが事業化を目指す他家人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の細胞製品の製造に対応するため拡張も可能にする。投資総額は約3400万ドル(約43億6000万円)。

CPCは延べ床面積3385平方メートル。米ノースカロライナ州の学園都市「リサーチ・トライアングル・パーク」に立地する。米国での再生・細胞医薬事業の拠点として活用していく。大阪府吹田市の再生・細胞医薬製造プラントと合わせ、日米で再生・細胞医薬事業の本格化を図る。

CPCで最初に製造する「リサイミック」は小児先天性無胸腺症の免疫再構築の再生医療製品。21年10月に米国食品医薬品局から承認を取得している。

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